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こんにちは (有)伊東工務店、専務の伊東です。建築とその周辺のお話や、日々感じた事をアップします 当社HP http://www.ito-corp.com/にも来て下さいね。メールはこちら seizo@ito-corp.com


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建築と福祉 浴室・洗面脱衣室編

お風呂でゆったりとリラックスするために大切なのは、まず、お湯の温度です。たった2〜3℃の違いで、入浴の効果はまったく異なるのです。例えば、40℃以上の熱めのお湯につかると、カラダを働かせる神経〔交感神経〕が優位になり、カラダは活動モードに入ります。
反対に、38〜40℃のぬるめのお湯には、カラダを休ませる神経〔副交感神経〕に働きかけて、血管を開かせ、心身ともにリラックスさせる効果があります。また、ぬるめのお湯なら、長くつかっていられるため、精神的にもゆったりでき、かつ、カラダを芯から温めることができるのです。
これから活動というときは、熱めのお湯がおすすめですが、1日の終わりにゆったりリラックスしたいときは38〜40℃のぬるめのお湯が効果的です。
(花王ホームページから抜粋)

日本人の入浴の特徴として「沐浴」があります。
入浴は様々な効果があるんですね。

まず浴室の大きさですが、概ね1坪あればいいと思いますが、これはお元気なうちで1人で入浴する場合です。
心身にに何らかのハンディが生じ、介助入浴となったらちょっと窮屈ですね、一般に浴室で使われるシャワー椅子などは安定感がある分、かなり大きく場所が必要です、まして洗体介助を必要とされる場合は1坪では狭く感じられ、洗体動作にも影響があります。
最近は新築でも1.25坪のユニットバスを使う方が多くなっています。
新築などで浴室に対する要望として、浴室の外へ庭を作る事や、眺望にこだわるように「浴室だけはこ〜したい」という希望があるのも浴室ならではです。
入浴は家の中でも一人きりになれる上に「心身をリラックスできる生活動作」の一つの手法なのでしょうね。
入り口は有効開口寸法を最低700mm程度(それ以上)ある引き戸が使いやすいです。

日本の浴室文化?として過去に一部の農家などではお風呂や便所などは母屋には計画せず。完全分離型の外へ作ったものでした。これじゃ夏はいいけど寒い日なんかたまんないですね。これら結果として脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こす事につながりかねません。

先の日記でも触れましたが、近頃の浴室は温熱環境に配慮し、暖かく快適に入浴できるようになっています。
タイル屋さんで仕上げる浴室もいいですが、昨今のユニットバスは浴槽、洗い場、温熱環境等合理的に作られています。

また滑りやすい場所なので、適宜手すりの設置も欠かせませんし、あってはならない事ですが、万が一シャワー用車いすの使用なんてことになった場合でも洗面脱衣室からの床段差もなくしたいですね。

洗面脱衣室で考えたいのは、入浴で疲れた体を休める事ができるように、ちょっとした簡易椅子などを置いてもいいでしょう、また壁付けの扇風機なんかこの時期お勧めです。

明日はキッチン編です。
by seizoito | 2007-08-10 07:55